愛媛大学 社会共創学部 環境デザイン学科

教員紹介STAFF

榊原 正幸SAKAKIBARA Masayuki

榊原 正幸
教授
  • 専門分野地球環境学、地質学
  • 授業担当科目社会共創学概論、海外フィールド実習、海外インターンシップ、 地球科学

「社会共創学概論」では、トランスディシプリナリー研究の学問体系を踏まえて、受講者に身近な出身地域の「町内会(自治会・組)」を例とする地域社会が抱える問題の本質とその複雑性を理解し、それを解決へと導くために必要な論理的思考力、課題解決思考力およびサーバントリーダーシップの重要性を理解する力がついてきている。 「環境修復学、応用地球科学、Moodle(地球科学、化学)」では、身の回りで起こっている「環境問題」は、一体何が原因で、それがどこまで及んでいるのかを様々な事例を取り上げ、理解を深め、これらの問題を解決するための修復技術について学んだ。そして、環境問題解決への道筋を見出すために必要な基礎的知識を身に着け、グローバルな環境問題についても自ら進んで調査し、解明する力がついてきた。さらに理系や文系の広範な学問領域における基礎的素養を有し、これらを合わせて人間と環境との相互関係を理解し、デザインするための専門的・応用的な知識も修得している。

「海外フィールド実習」は、訪問国の大学の学生とグループでフィールド実習を協働で取り組むことによって、海外の地域の様々なステークホルダーと英語や現地語でコミュニケーションを取り、その活動を通して異文化理解を深め、その地域が抱える課題の本質を捉え、変革することの意義と姿勢を学び、国際的課題に対する自己のモチベーションを形成することができるようになっている。これまでの4年間を通して参加学生数は年々増加し、プログラムの効果的な内容構築および危機管理のための調査が持続的に実施できる体制となっている。

「海外インターンシップ」は、2017年度にプロトタイプとして授業を実施し、2018年度からは正式なカリキュラムとなった。インドネシアの日系企業と協働で作成したプログラムに学生が参加し、本格的に海外の地域の企業・大学で現地研修を含むプログラムに取り組む活動してきた。その活動を通して、海外企業における就業意識・異文化に対する理解を深めるとともに、「グローカル人材」を目指す自己のモチベーションを高めるためにどうすればよいか学ぶ効果的な機会となっている。

「プロジェクト基礎演習(2年次)」では、主に、愛媛県西予市と熊本県水俣市でのフィールド実習を実施している。西予市ではジオパーク、水俣市では水俣病について、各地域のステークホルダーとのディスカッションやフィールド調査を行うことによって、解決すべき課題を見つけ、解決策案および改善案を提案している。

そして、3年次の実践と応用演習では2年次で企画した提案等をステークホルダーと協働する際に、自身の専門分野の知識をフィールドに応用したり、複数の学問分野を横断的に展開したりして、多様な分野と地域の人々を巻き込んでいきながら、実践する力、マネジメント力、調整力を養っている。

「2019年度の環境デザイン課題研究」では、「水俣病が抱える問題とその解決への道筋」と「天然繊維を用いた濁水処理技術研究の社会実装のためのデザイン開発」というテーマと学生自身の希望するテーマに基づいて、専門基礎知識の習得と実際に応用できる能力を身につけるためにステークホルダーとのディスカッションやフィールド実習を行っている。

そして、卒論研究ではこれまで取り組んだ演習や課題研究などを踏まえて、各自がテーマを選定して取り組んでいる。

 

写真は海外フィールド実習のものです。