愛媛大学 社会共創学部 環境デザイン学科

教員紹介STAFF

片岡 由香KATAOKA Yuka

片岡 由香
講師
  • 専門分野都市計画、景観工学、まちづくり
  • 授業担当科目景観デザイン、環境デザイン論、社会共創学概論

環境デザイン学科の専門科目「景観デザイン」(2年生対象)を担当している。この授業では、景観工学の基礎知識を学び、授業後半では、キャンパス内の空間を対象としたデザイン演習を行なうことで、地域住民の生活の質を向上させるための公共空間のデザインへの理解を深められるように取組んでいる。また、実務家(建築家)による講義や、市や県などの景観に関する事業と連携させるなど、実践的知識について学ぶ機会も設けている。

「環境デザインフィールド実習Ⅱ」(3年生対象)では、地域のステークホルダーと連携して、合宿形式で調査を実施し、地域課題の抽出や課題解決に向けた提案を行なっている。本授業では、地域的課題を検討するための専門的な素養と実践的な技能を、実地調査を通じて習得することを目的としている。受講者は、少人数のチームに分かれて、合宿形式の短時間で調査を実施するため、チームワークによる計画の立案および実行を経験している。

「プロジェクト基礎演習、応用演習」については、これまで八幡浜市や松山市を対象に、ステークホルダーを連携しながら進めてきた。具体的には、基礎演習では、地域住民や市役所へのヒアリング調査、文献調査などを通じて地域の課題を抽出し、そのうち1つの課題解決に向けた取り組みを応用演習で実施するというものである。応用演習においても、地域のステークホルダー(対象地域の地元高校なども含む)と連携しながら実践活動に取組んでいる。

卒業論文については、学生自身の関心から研究テーマを設定しているが、どのようなテーマであっても地域社会における空間との関係に着目しながら研究を遂行している。2019年度の卒論テーマは、どのテーマも研究対象地を愛媛県内とし、「地域参画の基礎的要件と親子の心理的結合性に影響を与える親子行動に関する研究」、「設計意図に着目した地域住民の地域認識特性」、「内子町五十崎地区の家内制手漉き和紙の変遷」「まちづくり組織におけるメンバー間のネットワークとシビックプライドとの関係性」について研究を行なっている。今後も、学生の関心や希望を踏まえつつ、地域社会の課題解決に一石を投じることを目指した教育研究に取組んでいきたい。